冷たい月


『いきなりどうしたの?』



璃空はまだ驚いていて


どうしたの?

どこ行くの?


ばっか言ってた




車のキーと財布


部屋の鍵をポケットに詰め込んで



璃空を連れ出した






『急過ぎて何だかわかんないよ』




『わりー』




エレベーターを待ちながら

璃空に言われた




『俺も信じるっていうか…』


エレベーターが来て乗り込んだ


『信じてみたくなたんだ』




璃空が俺の手を握ってきた





そのまま駐車場まで手を離さなかった

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