冷たい月
食後に
洋楽のDVDを観ながら
ゆっくり過ごした
途中
璃空がうとうとしていたが
あえて何も言わないでいると
いつの間にか
俺に寄りかかりながら
寝ていた
見終えると
結構いい時間になっていて
璃空を
起こしてあげた
『ごめん、寝ちゃって…』
『ひとりで帰れるのか?
心配だな…やっぱ送ってくよ』
璃空は
着替えながら
『平気だよ。
駅すぐそこだし、まだ夕方だし』
『そりゃーそうだけど…』
着替え終えた璃空が
玄関に向かう
『じゃあ、駅まで送るよ』