冷たい月


『そっか…けど
まだそんなのわかんないだろ』



そう言いながら
俺は璃空の頭を俺の肩に寄せた。



璃空の涙を拭いてやる。



しばらくそのままの状態から
動かなかった…と言うより
動けなかった。





璃空が愛しいかった。









そのまま…






そのまま…抱きしめてやりたかった。



















場所と自分の立場を考えると
なんとか歯止めをかけることが出来ていた…

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