冷たい月



声を出さずに泣いていた。




…もう、ダメだ…







気持ちを伝えられずには
いられなかった。








『璃空』




璃空の両肩に手を置き
声をかけ






璃空の頬を両手で優しくふれ
璃空の顔を上げ





目線を合わし






涙を拭いてやった。









…璃空…俺が…

俺がお前の事を守ってやる…
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