ぼくの宇宙


気がつくと、窓の外では雨が降っていた



まるでぼくの涙みたいに

ぽた、ぽた、ぽた……






するとママの声が聞こえた



「ジョン!!サムから電話よ。あなたにはなしたいことがあるんですって。」




サムが!?



ぼくは部屋を飛び出すと、階段を駆け下りて電話にでた



「もしもし?」

「……ジョンか?あ、あのさ……さっきは、言い過ぎちゃったよ。ごめん。」

サムが申し訳なさそうに言った


「サム。もういいんだ。ぼくも君にあやまりたかったんだ。
…ごめんね。ぼくたち………、これでまた元通りだよね?」



電話の向こうから嬉しそうな声が聞こえた


「もっちろん。ぼくらは親友だもん。」




よかった。


ぼくらは、二人で笑いあった




さっきまで雨がふっていた空は、いつのまにか




太陽がさんさんと降り注ぐ青空になっていた
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