ぼくの宇宙




「お、おねがいだからくっついてよー。地球が壊れちゃったら、みんな死んじゃう!もしそうなったら……そんなことになったら……それはぼくのせいだ!!」



泣きじゃくりながら、何度も何度も地球を元通りにくっつけようとする







しばらくそうして泣いていたら、



ぼくの泣き声を聞きつけて、



いつのまにか仕事から帰ってきたパパが入ってきた






「どうしたんだジョン!」


パパは入ってくるなりそう言うと、周りを見渡して


「ああ、そういうことか…」


とうなづいた




「パパ!!どうしよう。ぼ、ぼく……大切な大切な地球を落っことしちゃったんだ。もしかしたらぼくのせいでみんな死んじゃうかもしれないんだ。」


ぼくはそう説明して、また泣き始めた



そんなぼくにパパは優しく話しかける



「ジョン。大丈夫だから、泣きやみなさい。」


「だ、だって、地球が壊れちゃうんだよ?パパはちゃんとわかってないんだ。」



「この宇宙の前の持ち主はパパだぞ。ちゃんと分かってるさ。この宇宙の模型に起きたことが現実に起こるんだろ?」


パパはニッコリと笑った

「わかってるなら、なんであわてないの?」


「地球はそう簡単には壊れないよ!!」



「え!?」


ぼくの涙は驚きすぎてとまってしまったみたい
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