連敗カノジョ
薄野26時
無言の重たい空気。

ずっと黙んまり、不機嫌そうな彼。

このカフェに来て、2時間はたっただろうか。

私のまえで、腕を組み、うつむき加減になっている。

彼の前に置かれた、コーヒーの量だけが変化する。

私のグラスは、とっくにからっぽ。

ストローの袋もずいぶんと、折り目だらけに姿を変えた。

いつまで黙っているつもり?



でも、

いつもこう。

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