連敗カノジョ
「出るよ」

「え…傘ないし、もう少し…」

「ラストオーダー終わったんだし、早く出ないと邪魔になるよ」

「…うん」

やっと会話らしい会話が出来て、ホッとしたり。

そんな自分に腹が立ったり。

その優しさが、自分意外に向けられているのが悔しかったり。

している間に。

ヤツがいつものように2人分の会計を済ませていた。

ヤツの中で、女の子にはおごるのは当たり前なそう。

彼女じゃなくて、女の子。

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