ふたまた彼氏
第2章 初恋
『すぐに赤く
なるよなーお前。』

「なっ…
お前じゃない!!
美紅だもん。」

ぷいっと
頬を膨らめて
明後日の方を見つめる。

『はいはい。
美紅ちゃんね。
覚えた覚えた。』

ぽんぽんっと
頭を撫でて
するっと前を歩いてく。

誰のせいで
赤くなってしまうのか
どうやら本人は
気付いてないみたい。

本当に
好きになっちゃたのかな・・・

好きになっては
いけない気がする。

これはあくまでも
勘なんだけど。



『はよっっ。』

っと言われると

「おっ…おはよう//」

赤くなる自分がいる。

好きになって
しまったのかな。


「ねぇねぇ美紅!!」

少し興奮気味に
話しかけてくる紗枝。

「なに?」

「平野君・・・・



彼女いるんだって!!」


「え・・・・・・。」



ほらね、
やっぱり。


彼は好きになっちゃ
いけない人だったんだね。
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