あたいの運命
魔が差した。
母の用意した服のボタンを
千切ったー・・・・
ボタンをゴミ箱に放ったあたいは
自分の支度をした。
母が部屋に駆け込んできた。
「まずい、あたいが最後になる!」
そう思ったとき
母が目をむいた。
「服のボタンがない。」
勿論、犯人は一人しかいない。
しかし、母はべそを掻きながら
着替えた。
痺れを切らした叔父は母とあたいを残して
展示会へ車を走らせた。
部屋の中にポツンと二人きり・・・
置いてけぼり。
しかも、部屋の空気はドロドロ。
母は気付いている
「私しかいないと。」
その夜、母は叔父から暴力を受ける。
勿論、用意が遅かったから・・・
分かってた
遅れたものに罰が下ることくらい。
だから、母をホロコーストにした。
「ごめんなさい」という言葉は
「もうしません」
「自分が悪かったです。」
という以外にもあった。
「仕方ありませんでした。」
でも、それすら言えなかった。
母は呟いた。
「あんたでしょう?」
―・・・母はもう、
あたいを愛していないと
思った。
母の用意した服のボタンを
千切ったー・・・・
ボタンをゴミ箱に放ったあたいは
自分の支度をした。
母が部屋に駆け込んできた。
「まずい、あたいが最後になる!」
そう思ったとき
母が目をむいた。
「服のボタンがない。」
勿論、犯人は一人しかいない。
しかし、母はべそを掻きながら
着替えた。
痺れを切らした叔父は母とあたいを残して
展示会へ車を走らせた。
部屋の中にポツンと二人きり・・・
置いてけぼり。
しかも、部屋の空気はドロドロ。
母は気付いている
「私しかいないと。」
その夜、母は叔父から暴力を受ける。
勿論、用意が遅かったから・・・
分かってた
遅れたものに罰が下ることくらい。
だから、母をホロコーストにした。
「ごめんなさい」という言葉は
「もうしません」
「自分が悪かったです。」
という以外にもあった。
「仕方ありませんでした。」
でも、それすら言えなかった。
母は呟いた。
「あんたでしょう?」
―・・・母はもう、
あたいを愛していないと
思った。