黙れヘタレ

「分かってねーなー」

高橋が横から割り込んでくる。
よほど悔しかったのか
机の上には漢字の冊子の
次の範囲のところが開かれている。

「黙れヘタレ」

「あ゙あ゙!?」

「はげろ」

「あ゙あ゙あ゙!?」

睨み合い、
先に目をそむけたのは
高橋だった。
フッ、勝った。

「お前は1位の奴の
気持ちを知らないんだよ」

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