黙れヘタレ


「もらい♪」

高橋が私の缶ジュースを奪い
自転車で去っていく。

「返せ!!」

私は必死で自転車を漕いだ。
しかし私の自転車のタイヤは奴より
小さいため奴の倍は漕がないといけない。

「あっ、もぅムリ」

下り坂に入る前に諦めた。
さらば私の憩いの時間よ。
するとカバンの小さなポケットに
小さい紙が入っている事に気付いた。
それを信号待ちをしてる時にそっと開いた。


『1584年 俺様王国』

1584を語呂で表すと
“行こう入ろう”

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