黙れヘタレ



「運命の人??
ディスティニーヒューマンとか??」

「一般受験も役に立たないな」

溜め息を漏らすと
教室に先にいたすみれは
プライドを汚されたのか
そっぽを向いた。

「何よ」

もっとコンパクトな
名前だった気がする。
スピリチュアルみたいな〜
センチメンタルみたいな〜
そういう感じ。
色で表すと
透明に近い水色。

全く思い出せない…。

< 37 / 120 >

この作品をシェア

pagetop