黙れヘタレ
それに私を侮るな。
命中率には自信がある。
これでも中学の時は
卓球をやってた
元卓球部なのだから。
私はボールを弾ませながら
台の近くで喋っている高橋に
狙いを定めた。
そして、ボールを高く上げ
手元に落ちてきた瞬間
バックハンドでスマッシュを決めた。
ペチンッ
見事に高橋の頬にスマッシュで
放たれたボールが当たる。
少々迫力ないかもしれないが
スマッシュで放たれたボールが顔に当たるのは
結構痛い。
元卓球部の私だから知っている。
高橋は頬を擦りながら
私を睨み付ける。
さて、どう来るか。
すると思いもよらない
方向からボールが飛んできた。