ひとりぼっちの花嫁

私の返事を聞かずに彼は私の腕を掴んで歩き出した




「あ、あの……?」

どうやら私の小さな抵抗の声は彼には届いていないようだった。




引きずられる様に歩いていた私だったが 何故だから彼からの誘いを断ることができず 捕まれた腕をただ見つめているだけだった。




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