ひとりぼっちの花嫁



「なんだ?じゃあ、これはいらないか」



カシスのムースが乗ったお皿を本郷さんは自分の方へ引き寄せる。



「いらないとは言ってません!!私の好みに付き合ってもらっていいのかなって思っただけです!!」



お皿を目で追いながら必死に言い訳を述べる私に 本郷さんはまた笑いだした。






本郷さんといると どんどん自分のペースが乱されていく。




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