青蝶夢 *Ⅱ*
私は、ヨシノ・・・

貴方の苦悩を何も知らずに

疲れた伊吹の肩に負ぶさって

生きてきた。

二人の絆を

私が、また壊す。

「ガキは・・・
 大きくなったのか?」

「ええ
 もう、5ヶ月だよ」

「そうか
 名前は、確か・・・」

「藍色の、アイ」

「藍、綺麗な名前だな
 
 ヒイロ・・・
 アイちゃんが待ってる
 
 もう、帰った方がいい」

「うん」
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