青蝶夢 *Ⅱ*
「連絡して」

貴方は頷いて、微笑みを
くれた。

それだけで、私は満足だよ。

この偶然に、感謝しなくちゃ。

「そうだぁ、ねえ
 これから、一緒に
 食事でもどう?
 久しぶりに逢えたんだし
 夕食を取りながら
 もう少し話がしたいわ
 
 こんな機会
 滅多に無いもの」

芳野は、茅野さんの
腕を掴んだ。

「ダメだ、カヤノ
 せっかくの家族の時間
 邪魔すんなよ」

「あっ、そうだね
 私ったら
 ごめんなさい」

「じゃあ、俺達は
 行こう、カヤノ」

「うん
 イブキ、ヒイロちゃん
 またね」

芳野が行ってしまう・・・
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