青蝶夢 *Ⅱ*
娘は、最高の笑顔を芳野に
見せる。

「お前
 ほんと、可愛いな」

さっきまでの緊張が
嘘のように

芳野は優しく、藍を抱く・・・

『わたし、・・・が好き』

三人で過ごした日々は
最高の思い出になる。

外さないままの左手薬指
の指輪

ずっしりと、重い命

帰るドアの前で

口づけを交わす二人

離れたくない
 
離したくない想いは

ひとつ・・・

でも、もう終わらせる。
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