青蝶夢 *Ⅱ*
「カヤノ、ごめん」

伊吹は、茅野と距離を取り
ベッドに腰を降ろし俯き
深い息を吐く。

膝の上に置かれた手・・・

伊吹の隣に座った茅野は
彼の髪に、優しく触れる。

苦悩の横顔に、胸が痛む・・・

今のあなたは、何かに
ひどく傷つき
心を蝕まれている。

悲痛な表情

「すまない・・・」

暗い声・・・

何が、あなたを
こんなにも、苦しめるの?

何が、そんなにも辛いの?

あなたを苦しめるのは

きっと、彼女・・・

それとも、彼・・・?
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