青蝶夢 *Ⅱ*
崩れゆく関係
壊れた心
ゆっくりと、開くドア
朝になり、伊吹は
戻って来た。
私は、一睡もできないまま
ソファーに座って朝を迎えた。
同じ姿勢で長時間、居た為に
痛む腰を、手で上下に
擦りながら
貴方に声をかけた。
「イブ・・・あなた
おかえりなさい」
私は、貴方の名前を
いつものように、軽々しく
呼んではいけないような
気がした。
なぜか言葉も、いつもと
違って、他人行儀になる。
「昨日は、どちらに・・・」
伊吹は、私の言葉を最後まで
聞くことは無く、目も一度も
合わせてはくれない。
そして一人、寝室へと向かう。
朝になり、伊吹は
戻って来た。
私は、一睡もできないまま
ソファーに座って朝を迎えた。
同じ姿勢で長時間、居た為に
痛む腰を、手で上下に
擦りながら
貴方に声をかけた。
「イブ・・・あなた
おかえりなさい」
私は、貴方の名前を
いつものように、軽々しく
呼んではいけないような
気がした。
なぜか言葉も、いつもと
違って、他人行儀になる。
「昨日は、どちらに・・・」
伊吹は、私の言葉を最後まで
聞くことは無く、目も一度も
合わせてはくれない。
そして一人、寝室へと向かう。