青蝶夢 *Ⅱ*
「シャワー浴びるでしょう?
 お湯を出してきます」

「シャワーはいい
 昨日、ホテルで
 浴びたから・・・」

私が傷つくであろう言葉は
ちゃんと答えてくれるんだね。

「そう・・・」

何も言えないよ・・・

言う資格なんて、私には無い。

俯く私を、貴方は
悲しい瞳で見つめた。

何を話せばいいの?

話す言葉が見当たらない。

その時、呼び出し音が
家中に鳴り響いた。

ピンポーン
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