青蝶夢 *Ⅱ*
「痛いよ、イブキ
 手、放して
 お願い」

強く握り締める手を、やっと
放してくれたかと思ったら
次に、伊吹は、私の肩を
強く前へ押した。

すると、私の体は
後ろ向きにベッドに
倒れた。

天井を見上げる私の上に
貴方は、覆い被さり口づける。

激しいキスに、息ができない。

そして、首筋にキスを
落しながら、私の上着を
捲り上げる。

私は、必死に洋服の裾を
掴んだ。

「イブキ、ダメだよ」

その手を、貴方は
握り締めて、また
私に口づける。

止まらない・・・キス
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