青蝶夢 *Ⅱ*
ピンポーン・・・

ピンポーン

家中に、響く音。

「イブキ
 ママかもしれない
 合鍵、持ってる
 
 ねぇ、アイが
 起きちゃう」

何を言っても、今の
貴方には届かない。

貴方の手が、私のズボン
へと伸びて行く。

「ねぇ、やめよう
 こんな事
 貴方らしくない」

私の言葉に、やっと
貴方の手が止まった。

冷めた瞳で、貴方は
私を見下ろして問いかけた。

「俺らしくないって

 何が?」
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