青蝶夢 *Ⅱ*
私には、分かった。

温和で、優しい貴方を
こんな風に変貌させて
しまったのは、私。

全て、私が悪い。

貴方の気が晴れるなら
無理やり抱かれる事ぐらい
私が、我慢すればいい。

私は、体中に
伊吹の愛撫を受けながら
遠い昔の事を思い出していた。

自分を殺して

制服のボタンに手をかける。

『自分を殺していれば

 何も感じない

 いつか、終わる・・・』

私は瞳を閉じて

その時を待つ・・・
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