青蝶夢 *Ⅱ*
「知ってる、ヒイロの
 お腹の子が、ヨシノの子
 だって事は・・・
 俺は、バカじゃないさ

 ヒイロが、いつか俺に
 真実を話すだろう事も
 分かっていた」

「ごめんなさい
 貴方を騙そうとした
 訳じゃないの
 
 赤ちゃんが安定するまで
 トラブルは、なるべく
 避けたかったから」

「せっかく授かった、大切な命
 だもんな
  
 ヒイロ、心配するな
 これから、お前が話す言葉を
 聞いても、俺はもう
 暴力を振るったりはしない」

私は、大きく息を吸い込み
言い放つ。

「イブキ、私と別れてください
 貴方に、私だけでなく
 アイや、お腹の赤ちゃんの
 面倒を見てもらうのは
 やっぱり間違っている」

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