青蝶夢 *Ⅱ*
隣で眠る
伊吹を見つめながら
そっと、髪に触れる。

じっと見つめる私の瞳に
気づいたのか、貴方の瞳
が開いた。

「どうした?」

「ううん
 何でもないよ・・・」

貴方の唇が、私に触れた。

私の苦しみよりも、伊吹の
苦しみの方が大きいよね。

私は、貴方の腕に
包まれながら問いかけた。

「苦しくない・・・
 
 本当にいいの?
 
 あなたは
 この子を愛せる?」

私のお腹に触れる、伊吹は
最高の笑顔を私にくれる。

「愛せるさ
 お前と、アイと
 コイツは、俺が守る」

嬉しくて、流れる涙・・・

苦しくて、流れる涙・・・

どっち?
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