青蝶夢 *Ⅱ*
「私、病院の待合室で
 悲しくて、悲しくて
 一人で居る事が辛すぎて
 ママに電話したの
 
 イブキにも・・・

 でも、誰も電話には
 出てくれなくて

 気がついたら私
 ヨシノに電話して・・・」

温かい、母の手。

母は、私を抱き寄せる。

「ヒイロ、もう
 何も言わなくていいわ
 ママは、貴女の味方よ
 
 後の事は
 フルヤさんに任せて
 ここは、ママと一緒に
 行きましょう」

「俺に任せろ
 
 心配するな」

私と母は、そのまま
タクシーに乗り込む。

家の前・・・

インターホンを鳴らす。
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