青蝶夢 *Ⅱ*
気持ちは晴れないまま
手術は行われ、無事に終わる。
麻酔が切れる・・・
「ヒイロ?」
ゆっくりと、目蓋を開くと
私の瞳に、貴方が映る。
心配そうに私を見つめる。
「ヨシノ・・・
赤ちゃん
いなくなっちゃったぁ」
か細い、声
芳野は、秘色の手を取り
握り締める。
自分よりも小さな手が
こんなにも冷たくなって
・・・・・・
横たわる秘色の瞳に
溢れた涙は、こめかみを伝い
耳元へと流れていく。
「アイに逢いたい」
そう呟く、私の胸に
貴方は、しな垂れる。
「ごめんな・・・」
手術は行われ、無事に終わる。
麻酔が切れる・・・
「ヒイロ?」
ゆっくりと、目蓋を開くと
私の瞳に、貴方が映る。
心配そうに私を見つめる。
「ヨシノ・・・
赤ちゃん
いなくなっちゃったぁ」
か細い、声
芳野は、秘色の手を取り
握り締める。
自分よりも小さな手が
こんなにも冷たくなって
・・・・・・
横たわる秘色の瞳に
溢れた涙は、こめかみを伝い
耳元へと流れていく。
「アイに逢いたい」
そう呟く、私の胸に
貴方は、しな垂れる。
「ごめんな・・・」