青蝶夢 *Ⅱ*
『また、逢ってくれる?
 大切な話があるの』

伊吹の声・・・

「俺が、悪いんだ・・・
 カヤノに話があると言われて
 いたのに、離婚の件や
 アイの事でいっぱいで
 彼女に逢おうとはしなかった
 
 俺が、言えなくさせた・・」

「大切な話があるとイブキに
 話しておきながら
 彼に、コンタクトを
 取らなかったのは、私・・・
 
 言うつもりは無かったの
 一人で育てていこうと
 思ってたし・・・

 でも、産んで終わりじゃない
 人の命を守ると言うことは
 そんなに簡単な事じゃない
 
 ナーバスになった私は
 怖くなって、近くに居た
 真面目で誠実な彼に
 この身を委ねた」
  
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