青蝶夢 *Ⅱ*
「バカな奴・・・
 問題を大きくして
 どうする?

 結局、イブキに話すなら
 最初から話せ

 関係の無い奴を捲き込んで
 傷つけて、お前
 本当、バカ・・・」

「ヨシノ」

私は、芳野の腕に触れた。

それ以上、彼女を
責めてはいけない。

「バカバカ、言わないでよ
 だって、仕方ないじゃない
 ふと、思ったんだもの

 この子
 イブキに似てるかなぁ
 イブキみたいに笑うのかなぁ
 イブキみたいに・・・

 そしたら、イブキに
 電話しちゃったぁ」

「カヤノ、お前・・・」
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