青蝶夢 *Ⅱ*
「私が一番、自分の事を
 バカだって分ってる

 私が一番、これから
 先の事を考えると
 不安なんだよ

 彼に話す事も怖いし
 どうしよう・・・
 
 ヨシノ、助けてよ」

「こんな時、いっつも
 俺に頼るのやめてくれよ
 本当、昔からそう・・・

 お前の代わりに
 お前になって
 男に謝るのだけは
 ごめんだ」

「そんなの、いいよ
 ヨシノには、私の一番の
 味方になってほしいだけ
 だよ・・・」

「俺はいつでも
 お前の味方だ・・・
 親に話す時ぐらいは
 一緒に居てやる」

「よかったぁ」

彼女は、涙を流しながら
微笑んだ。

「泣くか、笑うか
 どっちかにしろ」
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