青蝶夢 *Ⅱ*
何も、話さないまま

時が過ぎ・・・

寝室に二人きり、同じベッドに
横たわり、お互いの背中を
合わせて眠る。

今日が大事な日だと貴方には
伝えているけど、貴方が私に
触れる気配は無い。

微かな寝息が聞こえてくる。

昨日も、その前も・・・

仕事で疲れている貴方は
眠ってしまったようだった。

私は、枕を涙で濡らして

今夜も眠りにつく・・・

こんな私なんて

抱きたくないよね。

大好きな人と一緒に過ごして
いるのに

子供を望んでばかりいる、私

最近の私達は、愛を感じる為の
行為が、子供を欲しい為の行為
に変わっていた。

それは、とても悲しい。
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