青蝶夢 *Ⅱ*
自然にできれば一番いいのだ
けれど・・・

自然にできなければ
強制的に行う場合も増える。

時に、愛が置き去りになる。

置き去りにした愛は、苦しい。

翌朝、目を覚ました私は
起き上がらずに婦人体温計を
口に挟み基礎体温を測る。
  
目覚めた、貴方は言う

「ごめん、ヒイロ」

体温を測っている私は、軽く
頭を左右に振った後、貴方から
視線を逸らした。

貴方の顔が見れない。

私は、きっと

『どうして
 眠ってしまったの?』

と、キツイ眼差しで
貴方を見つめてしまう。

貴方を責めてしまう。
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