青蝶夢 *Ⅱ*
青蝶夢
愛を注ぐ
「ヨシノ
貴方だけは、ずうっと
私の傍にいてね」
「ああ
ずっと、二人で
一緒にいよう」
見つめる漆黒の瞳に
私が映る。
時は・・・過ぎる・・・
ある晴れた、土曜日。
私は、近所の公園で娘達と
遊んでいる・・・
高く、空に舞い上がったボール
が地面に落ち、跳ね返り
転がって行く。
そのボールを追いかけようと
した五つの娘に、私は言う。
「アイ、公園を出ちゃ駄目よ
ママが行くから
ハナと一緒に居て」
「ママ、はやく
アイのボール・・・
くるまにひかれちゃうよ」
「ハナの手、しっかり
繋いでて」
貴方だけは、ずうっと
私の傍にいてね」
「ああ
ずっと、二人で
一緒にいよう」
見つめる漆黒の瞳に
私が映る。
時は・・・過ぎる・・・
ある晴れた、土曜日。
私は、近所の公園で娘達と
遊んでいる・・・
高く、空に舞い上がったボール
が地面に落ち、跳ね返り
転がって行く。
そのボールを追いかけようと
した五つの娘に、私は言う。
「アイ、公園を出ちゃ駄目よ
ママが行くから
ハナと一緒に居て」
「ママ、はやく
アイのボール・・・
くるまにひかれちゃうよ」
「ハナの手、しっかり
繋いでて」