青蝶夢 *Ⅱ*
「じゃあ、食べれるように
 なったんだよ、きっと・・・
 
 私の聞き間違いかも
 しれないしね
 
 もう少しだけ遊んだら
 買い物に行きましょう?」

私は、話を逸らした。

「ああ、そうだな」
 
「アイ、ヨシノが遊ぼうって
 言ってるよ」

「アイ、何して遊ぶ?」

「ボールがいい」

地面に転がっていた
ボールを手に持つ、芳野。

「よっしゃ、ハナ
 お前も来い」

「あそぼ、あそぼ」

ボールで遊ぶ三人を
公園のベンチに座って
私は、見つめる。
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