青蝶夢 *Ⅱ*
貴方の唇に触れそう。

ドキドキ・・・

瞳を閉じた私に聞こえる
携帯電話の着信音。

貴方は、急の仕事の為に
用意を済ませ、玄関の
ドアを出て行こうとした。

私は、芳野の腕を掴んだ。

「うん?」

「さっきのキスは?」

貴方は私を抱き寄せて
甘いキスをくれた。

貴方に、溺れそう。

離れる唇・・・

「続きは
 帰ってからな」

「うん
 早く、帰って来てね」

お前に、溺れそうだ。

貴方の唇が、また触れる。

青い蝶は

今日も

私の中で漂う・・・


おわり
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