青蝶夢 *Ⅱ*
一筋の光は、部屋中に広がる。

机の上に置かれた、幼い頃に
父に買ってもらった

お気に入りの

青い蝶の髪飾りが

キラキラと輝く・・・

ドアは、静かに閉まり

辺りは暗くなる・・・

眠る私へと、伸びる手・・・

私は、知らずに眠り続ける。

『お願い
 
 誰か・・・

 お願い、ヨシノ

 私を

 ここから連れ去って』

『俺が連れ去ってあげる』

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