青蝶夢 *Ⅱ*
今更、離婚するだなんて・・・

どうして、もっと早くに・・・

今更、言っても

どうしようもない。

「貴女が苦しんでいる事に
 気づいていたのに
 酷い母親ね
 気づかないふりを続けて・・
 
 そのバチが当たったのね
 大切な貴女を失ってしまった
 
 あなたに捨てられて
 ママは分かったの
 
 自分が必死になって守ろうと
 した物を、結果的には
 守れなかった事に・・・」

「ママ、私は
 あなたを捨ててなんていない
 ・・・・・・
 ただ、現実があまりにも
 辛すぎただけなの・・・」

「ごめんね、ヒイロ
 許してほしいだなんて
 言わない
 
 ただ、貴女には
 幸せになってほしいの」
 
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