青蝶夢 *Ⅱ*
飛鳥に、あんなに
大きな事を言っておいて

自分が情けない。

私は、伊吹に

また、助けを求める。

「ヒイロ
 ちゃんと連絡してね」

「うん・・・心配しないで
 イブキさんは
 信頼できる人だから」

伊吹は、母に深く頭を下げた。

「お嬢さんの事は
 僕に任せてください」

「ヒイロをお願いします」

伊吹が運転する車の
助手席に座る私・・・

見送る母に、私は
手を振り続けた。
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