青蝶夢 *Ⅱ*
そこへ、伊吹を呼び止める
男性の声が聞こえた。

「イブキ
 これから、どうだ
 飲みに行かないか?
 
 あれっ、ヨシノもいたのか?
 ヨシノの妹さん?」

「いや、違う」

「もしかして、女?
 
 お前、こんな若い子に
 手出すのやめとけって
 いい加減、学べよ
 
 お前も、本当
 こりねぇ奴だなぁ
 
 足が何本あっても
 足りねぇぞ」

「・・・・・・」

何が、何だか

さっぱり、分からない。

置いてけぼりの私・・・

どういうこと?

「先輩
 もう酔ってるんですか?
 俺の妻ですよ」
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