青蝶夢 *Ⅱ*
俺は、彼女に青いシャツを
かけてあげながら言った。

「お前と、関係を続ける事は
 俺にはできない
 すまない、ごめんな」

そう言い、マンション内へ
戻ろうとした時

彼女のコツコツと響くヒール
の音と共に、俺の腰に激痛が
走った。

涙を流す彼女が持っていた
刃物から、俺の血がポタポタ
と地面に落ちていく。

傷口を抑えた俺は、手の平に
ついた黒く赤い血を見ながら
その場に立てなくなり
意識を失くした。

そして、そのまま救急車で
病院へ・・・

その後は、手術に入院
刃物に寄る傷痕の為に
病院は警察に通報・・・

大変な騒ぎさ。
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