青蝶夢 *Ⅱ*
芳野に起った出来事を知った
私は俯き、何も言葉を発する事
ができないでいた。

私に届く、芳野の声。

「もう、終ったことだ
 ヒイロ、お前は
 イブキとガキと
 三人で幸せな今を生きている

 俺も、足はこんなだけど
 それなりに幸せにやってる
 女も居るし・・・

 この家も事件にしなかった
 俺への相手側の誠意ってやつ
 で頂いて、治療費もずっと
 払ってもらえるし・・・
 多額の示談金も頂いた 
 
 俺は昔のように
 快適に生活を送ってるさ」

「そう・・・
 貴方を刺した彼女は
 今も、貴方を?」
 
「それは、無い
 彼女も深く反省している」

「本当に
 もう起きないと言えるの?
 人を刺して、刑に・・・・」
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