ただ…逢いたくて…。
−−ガラガラ−−



「たつや!!」



本間に嬉しかった。


たつやは頭と腕に包帯が巻いてあり顔に多少の傷があった。




「たつや…。分かる??うちやで!!咲!!……たつや??」



「今は麻酔で眠っていますよ。」


看護師さんがそっと呟きながら入って来た。めい達と一緒に。



「たつや…生きてたんやな……!!」



「うん!!!本間にうれしい!!ほんま…よかった…。」




プツン となにかが切れたかのように涙が溢れだした。



めいは隣で「よかったよかった。」といって今にでも流れそうな涙をこらえ笑っていてくれた。
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