【完】トリプルスレット
12番はフェイントをかけて、右側にドリブルをした。


「しまった!!」


12番はワンドリブルをして、ミドルシュートを放つ。


ボールチェックが間に合わない。




パシュンッ




ナイッシュー!!



2点。


どうしよう、私の・・・私のせいだ。

私がフェイントになんか騙されたから・・・・・・!!


「心空さん走って!!!」


その言葉にハッと我に返る。


瑞穂は、シュートされたボールを素早く拾って、すでにスローインしようとしていた。


「心空!」


リッキーが12番にスクリーンをかけた。


「!!」


私はリッキーの肩にぶつかるくらいの至近距離を駆ける。

リッキーが私の腰のところを押して勢いをつけた。


グンとスピードが増す。



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