【完】トリプルスレット
「そうだよ」
友梨の言葉を聞いていたリッキーが私の背中を後ろからポンと叩いた。
「だからミスしたからって、自分を責めないで。そんなこと言ったら、私なんて3試合目5ファールで退場だし」
「リッキー・・・・・・」
「初めての試合で緊張しちゃったんだよ。ね!私も初めての試合の時トラベリングいっぱいしたよ」
ノノが明るく私を励ました。
「心空・・・なんて言ったらいいか分からないけど、元気だせっ」
「マイマイ先輩から優しい言葉が飛び出すなんてっ!今日は吹雪になるかもしれません」
「瑞穂・・・あさってからの練習覚悟しとけよ」
「ひっ!あー!ごめんなさいっ!言い過ぎました」
「プッ・・・あははっ」
そんなマイマイと瑞穂を見てついつい笑ってしまった。
「そうだよ、心空。そうして笑って、楽しもうよ。夏は男子達みたいに最高の笑顔で・・・一緒に笑おう」