こころの鍵~またいつか…~
それからの罫瑚は1日何回も何回もあたしに電話してくれた。
たいがいは憎まれ口の言い合い。それをあたしたちは楽しんだんだ。
「何してんねんっ」が罫瑚の電話のもしもしだ。
ある日…
今日も罫瑚とデート!今日の待ち合わせは新大阪だ。
あたしはママがニューヨークのパパにあいに行っているのをいいことにのびのびと?罫瑚に会える~と毎日ウキウキだ。
なんで新大阪??と思いながら学校を抜け出しハイヤーで駅に向かった。
待ち合わせの11時につくと罫瑚は急いで!と言ってあたしの手を握って走りだした。
「ちょっと!どこいくの?」
と言っているあいだにあたしと罫瑚は新幹線の中にいた。
「東京一緒に行きたいおもて」
とニヤリと笑いながら言ってあたしの頭にポンって手をのせた。
「へっ!ほんま突然!」て罫瑚をにらみながらすごく嬉しかったんだ。
罫瑚はいっつもなんでも突然であたしを驚かせる。
嬉しいなと思いながら、普通の新幹線てこんなんなの…と普通でないあたしは珍しいものなのでジロジロ見る。