君の隣と先生の隣
story 1
隣の席
馬鹿じゃないんです。
本当に馬鹿じゃないんです。
悪いのは・・・・・・この髪なんです。
「今日も爆発だねー結芽・・・・・・」
松川結芽。
今日もヘアアイロンを2分で終わらせて学校に来てはねている髪の毛。
いつもこうやって失敗して恥をかく。
でも睡眠時間は削れないの。
「くし貸してー!!!!!!」
手を合わせて友達からくしを借りた。
どれだけとかしても・・・・・・変わらない。
「もういやあ!」
毎日こんな感じ。
だから馬鹿じゃないんですよ?
余裕がないんです。
本当にそれだけですから。
でも、まあ自分の事ちゃんとしましょうって感じですよね。
え、恋?
そんなこと
できるわけないじゃないですか。