君の隣と先生の隣



隣の席の君が、
結芽に突然こう言った。
 「先生に気があんの?」
ばかじゃないかと君の神経を疑った。
 「あるわけない!」
先生を好きになるって、妥協した見たいじゃん。
 「明らかに社会だけ態度変だろ。」
君の顔は真剣なようなじゃないような。
 「楽しいんだもん。」
ごまかそうにもごまかせない。
先生に気があるなんて認めたくなかった。
あんなオヤジ・・・・・・
結芽のなかで先生はオヤジじゃなかった。
男になりかけていた。
 「もったいねえな結芽は」
君の横顔がかっこよく感じた。
名前で呼ばれたことに今更気づいて赤くなる。
なんで名前で呼ぶの?
嬉しくて照れちゃって・・・・・・。
でもそんなこと思ってないふりが切なかった。
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