告白 2
「やっべ。血ぃ出てきた」


「え!血!?」


七海はまた目を丸くした。


「大丈夫?あー、痛そう…」


「大丈夫、大丈夫。見掛けほど痛くないし」


「本当に?よかった」


七海はほっとした表情を見せた。


悠太はその表情に、少し頬を赤らめた。


「…そんなに心配してくれたのかよ」


「え、なに?」


「…や、なんでもない」


悠太のつぶやき、七海に聞こえていなかった。



< 5 / 16 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop